プライオリティパスを安く発行できるクレジットカードをお探しですか?
プライオリティパスがあれば、世界中の空港ラウンジを無料で使えるので、飛行機の待ち時間をリラックスしながら過ごすことができます。
とくに乗り継ぎ時間が長いフライトの場合、ラウンジが使えると便利ですよね。
でも、プライオリティパスのメリット・デメリットをきちんと理解しておかないと、「作った意味がなかった・・・」ということになりかねません。
そこで今回は、プライオリティパスのメリット・デメリットをくわしく説明し、それからプライオリティパスを最安値で発行できるクレジットカードを2枚ご紹介します。
あなたが旅行に出かける前に、この情報が参考になれば幸いです!
もくじ
プライオリティパスとは
プライオリティパスは、世界900カ所以上の「空港ラウンジ」を利用できる会員パスのことです。
空港ラウンジとは、飛行機に搭乗するまでの待ち時間を快適に過ごすために作られたスペースのこと。
利用する人が少しでもくつろげるよう、ゆったりとしたソファや飲み物、コンセントや無料wifiが使えます。
「余裕を持って空港に到着したので、どこかでゆっくりとくつろぎたい」
「乗り継ぎの飛行機の出発まで、まだ数時間以上待つ必要がある・・・」
こんなとき、リラックスした時間を過ごせるのがラウンジなのです。
ラウンジを利用するには、ビジネスクラスやファーストクラスの乗客、ゴールドやプラチナのクレジットカードを持っているなどの条件があります。
結構ムズカシイ条件がありますね。
でも、そんな条件に関係なく、誰もが手頃な会費で全世界のラウンジを利用できるようにという目的で作られたのがプライオリティパスなんです。
プライオリティパスのメリット
メリット1.VIPラウンジが利用できる
カードラウンジ : クレジットカード会社が運営。主にゴールドカードやプラチナカード所持者向け。
VIPラウンジ : 航空会社が運営。ファーストクラスやビジネスクラスの乗客、飛行機を頻繁に利用する人向け。
- ゆったりとくつろげるソファ
- お酒やソフトドリンク・ビュッフェスタイルの食事
- 旅の疲れを癒やすシャワールーム
- インターネット環境や仕事スペース
実は、プライオリティパスで利用できるラウンジには、VIPラウンジも含まれているんです!
※すべてのVIPラウンジを利用できるわけではありません。
VIPラウンジが一体どれくらい快適なのかを、実際に利用した人のインスタグラムで紹介しましょう。
韓国 仁川空港
KALラウンジ
シンガポール・チャンギ空港
Dnata Lounge
タイ・チェンマイ国際空港
The coral executive lounge
VIPラウンジは、カードラウンジとは比べ物にならないほど、くつろげる空間なんですね!
VIPラウンジの設備は、国内空港よりも海外の空港の方が豪華で、中には高級レストランのようなラウンジもあるんです。
海外旅行では、乗継便を利用することも多いのではないでしょうか。
メリット2.搭乗ゲート近くのラウンジが利用できる
一般的に、カードラウンジは、出国ゲートより手前に位置することが多いです。
つまり、飛行機に乗る前に出国手続きや保安検査場を通る必要があり、出発ギリギリまでくつろぐことはできません。
私はいつも出発ギリギリに手続きするので、ものすごく混んでます・・・。
一方、VIPラウンジは、出国手続きや保安検査を終えた後の場所である搭乗ゲートの近くに位置することが多いです。
混雑する前にすべての手続きを終わらせておき、後は搭乗するだけというタイミングで利用できるんです。
プライオリティパスなら、そうしたラウンジも利用できるというメリットがあります。
たとえば、国内の主要空港の中で、搭乗エリア付近に位置しており、プライオリティパスで利用できるラウンジは以下のとおりです。(17年4月時点)
成田空港/NRT
ターミナル1
KALラウンジ 3F出発ロビー中央
成田空港公式ページ
中部国際空港(セントレア)/NGO
KALラウンジ 旅客ターミナルビル2階 国際線制限エリア
スターアライアンス ラウンジ 旅客ターミナルビル2階 国際線制限エリア
関空/KIX
プライオリティ・パスで利用できる搭乗口近くのVIPラウンジはありません。ただし、後で紹介するMUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードなら、搭乗口近くに位置する下記カードラウンジが利用できます。
ラウンジ「六甲」 (北ウイング12番ゲート前)
ラウンジ「金剛」 (南ウイング29番ゲート前)
ラウンジ「アネックス六甲」 (中間駅降りてすぐ)
関西空港公式ページ
福岡空港/FUK
KALラウンジ 国際線3F出発ロビー内56番ゲート前
ここでは、プライオリティパスで利用できるラウンジの一部を紹介しましたが、利用できるラウンジは世界に900カ所以上あります。
いろいろな空港のラウンジを見てみたいという人には、プライオリティパスの公式サイト、もしくはプライオリティパスのアプリでチェックしてみてください。
旅行時に専用アプリをスマホに入れておくと、GPS機能で近くのラウンジを検索してくれるので便利ですよ。
プライオリティパスのデメリット
プライオリティパスは、ラウンジを利用できるというメリットがありますが、以下のデメリットがあるので注意してください。
デメリット1.国内旅行ではあまり使わないかも・・・
プライオリティパスで利用できるVIPラウンジの多くは、出国手続きを終えた後のエリアに位置しています。
つまり、出国しない国内旅行では、VIPラウンジに立ち入ることさえできないんです。
さらに、国内旅行では空港での滞在時間が短いので、ラウンジを利用する必要がないかもしれません。
一般的に、国際線は出発の2時間前、国内線は1時間前にチェックインしましょうといわれています。
つまり国内旅行の場合、空港についたらすぐに手続きをし、あっという間に搭乗時間になります。
ラウンジでゆっくりする時間はほぼありません。
こうして考えると、国内旅行がメインの場合、お金を出してプライオリティパスを手に入れる必要はないかと思います。
デメリット2.年会費が高い
プライオリティパスは、3つの会員ランクがあり、それぞれ下記の年会費が必要です。
種類 | 年会費 | ラウンジ利用料 |
---|---|---|
スタンダード会員 | 99ドル(約10,000円) | 利用するごとに 27ドル(約2,900円) |
スタンダードプラス会員 | 249ドル(約27,000円) | 年間10回まで無料 その後27ドル |
プレステージ会員 | 399ドル(約43,300円) | 何回でも無料 |
しかし、ラウンジを利用するためだけのパスに、この年会費は「高い」と感じる人がほとんどではないでしょうか。
デメリット3.同伴者は有料
プライオリティパスは、カードに名前が記載されている人しか使えません。
つまり、友達や家族と一緒にラウンジを無料利用するには、全員が自分のプライオリティパスを持っている必要があるんです。
海外旅行に行くときは、家族や友達も一緒の場合が多いかと思います。
27ドル支払えば同伴者も一緒にラウンジを利用できるのですが、そんな場合は、ほんとうに利用するでしょうか・・・。
クチコミを見ていると、自分はプライオリティパスを持っていたけれど、友達が持っていなかったのでラウンジを利用しなかったという人もいました。
デメリットをカバーできるクレジットカードがオススメ
ここまで、プライオリティパスのメリットとデメリットを取り上げました。
プライオリティパスは、カードラウンジとVIPラウンジを利用できるものの、いくつかのデメリットがあります。
特に、「高額な年会費」「ラウンジを利用しないかもしれない」というデメリットはとても大きいです。
では、そのデメリットさえカバーできれば、プライオリティパスを手に入れる価値は十分にあるのではないでしょうか。
その手段が、クレジットカードです!
一部のクレジットカードには、特典の1つとしてプライオリティパスを無料で発行してもらえるカードがあります。
そのクレジットカードさえ持っていれば、年会費を払うことなくプライオリティパスを持ち続けることが可能です。
現在、日本で発行されているクレジットカードの中で、プライオリティパスを無料で発行してもらえるカードはいくつかあります。
でも、中にはプライオリティパスよりも高い年会費が必要であったり、クレジットカードを発行してもらうのに厳しい条件があったりするカードもあるので、どれでも良いというわけではありません。
そこで、プライオリティパスのデメリットをカバーできる次の条件を満たすクレジットカードを選んでみました。
- 年会費が最安値であること
- プライオリティパスを使わなくても価値があること
この条件を満たしているのは次の2枚です!
- 1人で利用するなら楽天プレミアムカード
- 夫婦(家族)で利用するならMUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
一覧表
楽天 プレミアムカード | MUFGカード・プラチナ アメリカン・エキスプレス・カード |
|
---|---|---|
発行会社 | 楽天 | 三菱UFJニコス |
国際ブランド | VISA、JCB、MasterCard | AMEX(アメックス) |
年会費 | 10,800円 | 21,600円 |
家族年会費 | 5,400円 | 無料 |
家族カードの プライオリティパス | 作れない | 作れる |
空港までの 荷物宅配サービス | 年2回 | 往復 |
旅行保険 | ||
海外旅行 死亡・後遺障害 | 5,000万円 | 10,000万円 |
海外旅行 入院・通院 | 300万円 | 200万円 |
海外旅行 携行品損害 | 50万円 | 100万円 |
国内旅行 死亡・後遺障害 | 5,000万円 | 5,000万円 |
一人なら楽天プレミアムカードが最安値
楽天プレミアムカードは、楽天市場でおなじみの楽天が発行するクレジットカード。
審査も通りやすく、入手しやすいカードです。
入会特典として、楽天ポイントが付与されるので、初年度は実質10,800円以下でプライオリティパスを手に入れることができます。
プライオリティパスを必要なのが家族であなた1人なら、最もオススメできるカードです。
メリット
最安値でプライオリティパスを入手可能
楽天プレミアムカードの年会費は10,800円で、プライオリティパスを無料発行できるクレジットカードの中で最安値です。
とにかく安くプライオリティパスを手に入れたいという人にはベストな選択肢となります。
年2回手荷物宅配サービスが利用できる
自宅から空港まで、空港から自宅まで、スーツケースを1つ無料で宅配してくれるサービスが年2回利用できます。
ちなみに、宅配サービスを正規料金で支払うと、往復約4,000円必要です。
JAL ABC 空港宅配料金
最高300万円のケガ・病気保障
海外旅行中に病気やケガをし、病院で治療を受けたとき、300万円まで治療費を保障してくれます。
この額は、クレジットカードの海外旅行保険としては高い補償額です。
最大5,000万円と書かれていますが、これは死亡したり後遺症を残すような大事故に遭ったりしたときの額です。ほとんど利用する機会のない保障なので注意してください。
審査が通りやすい
「プレミアム」という言葉がついているので、「審査が厳しそう」と思うかもしれませんが、楽天プレミアムカードは比較的発行しやすいクレジットカードです。
デメリット
家族会員にはプライオリティパスが発行されない
楽天プレミアムカードは、年会費5,400円で家族カードを発行できますが、家族カードではプライオリティパスを発行してもらえません。
家族でプライオリティパスを持ちたい場合、一人ずつ年会費10,800円を支払って本会員になる必要があります。
家族全員でプライオリティパスを持ちたい場合は、後で紹介するMUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カードの方がオススメです。
プレミアム感がほとんどない
楽天が発行するカードなので、「楽天」という文字が入っており、クレジットカードにステータスを求める人には不評です。
プライオリティパスを安く手に入れるためだけのカードとも評価されています。
楽天プレミアムカードは、海外旅行に行く機会の多い人にはメリットのあるカードですが、クレジットカードとしての見た目はそれほど高級感はありません。
家族で利用するならMUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
夫婦で旅行に行く際にラウンジを利用したいなら、MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード(以下:MUFGプラチナ・アメックス)をオススメします。
年会費は楽天プレミアムカードの2倍ですが、無料発行できる家族カードでもプライオリティパスが作れます。
2人分を発行するのに必要な年会費は、楽天プレミアムカードと同じ21,600円です。
しかも、プライオリティパス以外の特典が充実しているので、同じ年会費を出すのであれば、MUFGプラチナ・アメックスをオススメします。
メリット
家族カードでもプライオリティパスを無料発行できる
MUFGプラチナ・アメックスは、家族カードでもプライオリティパスを無料発行してもらうことができます。
しかも、家族カード自体が最初の1枚は年会費無料で作れるんです!
なので、年会費は21,600円かかるものの、クレジットカードとプライオリティパスを2枚ずつ作れるという点では楽天プレミアムカードと変わりません。
現時点で、プライオリティパスを最安値で発行できるクレジットカードです。
コンシェルジュを利用可能
MUFGプラチナ・アメックスには、24時間無料で利用できるコンシェルジュサービスがついています。
コンシェルジュとは、「近くに美味しいレストランはない?」「ケガしたんだけど日本語が話せる病院はない?」といった質問に答えてくれる秘書サービスのこと。
自分の代わりにいろいろな情報を調べたり、必要なサービスを手配してくれます。
プラチナカード以上のクレジットカードには大抵ついており、便利な特典として人気があります。
実は、このサービスは海外からでも利用できます。
言葉が通じない国でトラブルに巻き込まれた場合でも、日本語で相談できるのはうれしいですね。
何かあったときに頼りになるサービスですね。
手荷物宅配サービスが往復無料
自宅から空港まで、空港から自宅まで、スーツケースを1つまで無料宅配してくれます。
楽天プレミアムカードと同じサービスですが、こちらは年2回ではなく、往復なので1度の旅行でしか使えないという点に注意してください。
遅延保障がある
遅延保障とは、飛行機が大幅に遅れてしまったとき、飛行機に預けた手荷物が届かなかったときに保険金が支払われるものです。
最近は、ジェットスターやピーチなど、格安航空会社(LCC)を利用する人も多くなりました。
チケット代を安く抑えられるんですが、LCCは遅延が発生しやすいというデメリットがあるんです。
直行便の場合は、目的地に到着するのが遅れてしまった・・・程度で済みますが、問題は乗継便の場合です。
何時間もの遅延が発生すると、次の便に間に合わなくなる可能性があります。
最悪の場合、経由地で1泊して翌日の便で目的地に向かわなければいけない場合もあります。
それだけ余分の出費がかかることになるんです・・・。
そんなときでも、遅延保障があれば、ホテルの宿泊代を保障してくれます。
MUFGプラチナ・アメックスの遅延保障は、国内線、国外線問わず利用可能です。
デメリット
AMEXが使えない店がある
MUFGプラチナ・アメックスは、「AMEX(アメリカンエキスプレス)」のマークがついたお店で使えます。
AMEXは、VISAカードに比べると海外で使えない店が多くなるんです。
国内で利用する場合は、日本で1番使われているJCBとAMEXが提携しているので、JCBが使えるお店ならAMEXも使えることが多いです(使えないこともあり)。
しかし海外の場合、VISAやマスターカードに比べて使える店が少なくなってしまいます。
なので、AMEXとは別に、海外で広く使われている「VISA」「マスターカード」のクレジットカードを別に持っておくことをオススメします。
審査基準が少し高い
MUFGプラチナ・アメックスは、「プラチナ」という名前が付いている通り、決して誰もが審査に通るカードではありません。
でも、申し込み資格を見てみると「20歳以上で、本人に安定した収入のある方」となっています。
プラチナカードによっては、資格が30歳以上であったり、カード会社からの招待状がないと発行できなかったりするものもあります。
なので、プラチナカードの中では審査に通りやすいクレジットカードといえそうです。
働いて家族を支えている人であれば、チャレンジしてみる価値は十分にあるでしょう。
MUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード公式ページ
プライオリティパスはカードと一緒に届くわけではない
プライオリティパスは、クレジットカードとは別のカードです。
クレジットカードを発行しても、自動的にプライオリティパスがついてくるわけではなく、クレジットカードが届いてから自分で申し込まなければいけません。
クレジットカードが届くまでに数週間、それからプライオリティパスを申し込むと、さらに数週間かかります。
旅行前にクレジットカードを急いで発行してもらうと、プライオリティパスの申し込みが間に合わなくなる場合があるので注意してください。
クレジットカードの申し込みは、旅行より1ヵ月以上前に済ませておきましょう。
まとめ
プライオリティパスがあれば、空港ラウンジが利用できるようになります。
しかし、デメリットも多いので、正規の年会費を払うことはオススメしません。
- 1人で利用するなら、楽天プレミアムカード
- 家族で利用するならMUFGカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
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